2つの御影駅

兵庫県神戸市東灘区御影本町には、阪神電気鉄道本線の「御影駅」と阪急電鉄神戸本線の「御影駅」があります。

事実上同じ駅であっても路線によって駅名が違う駅というのは他県に存在するようですが、御影駅の場合は2つの駅が1.2キロメートルほども離れた徒歩20分程度もかかる場所にあるのに同じ駅名です。

御影の山手側は日本有数の高級住宅地として知られていますが、この山手側を走るのが阪急です。

いっぽう、酒造業が盛んで酒造りの街として下町風情のある海側を走るのが阪神です。

並行して複数の路線が走ることになるケースでは、あとから開業することになったほうが駅名に社名を冠したりして区別できるようにするのが一般的なので、阪神より遅れて開通した阪急が駅名を工夫し両駅が誤解されないようにするべきですが、阪神と同名の「御影」と名付けました。

阪急が「御影」と称したのは、両社がライバル関係にあったからといわれています。

1905(明治38)年に阪神本線が大坂の「出入橋」と「神戸雲井通」間の営業を開始し大阪神戸間の乗客をほぼ独占するようになると、負けじと阪急も1920(大正9)年に大阪「十三」と「神戸」に神戸線を開通し、両者は抗争関係にあったそうです。

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県名はどのようにして決められたのか

県境は地域的なまとまりや住民感情などを考慮して、旧国の国境をそのまま使い定められることが多かったようです。

しかし、旧国名がそのまま県名となった県は1つもありません。

新たな気持ちで近代国家の建設に取り組みたかった明治政府が、旧国名の使用を意識的に避けたためかもしれません。

県名は県庁が置かれた都市名が基本的に採用されましたが、県庁所在地の所属する郡名を県名としたところもあり、その場合は県庁所在地と県名が一致していません。

いくつかの例外はあり、神奈川県と兵庫県は県名と県庁所在地が一致しませんが、県名は郡名ではなく都市名に由来していて、神奈川県の県庁所在地である横浜市のルーツは神奈川であり、兵庫県の県庁所在地である神戸市のルーツは兵庫で、横浜に神奈川区、神戸に兵庫区があるのはそのためです。

また、例外はありますが県名と異なる県庁所在地のほとんどが旧城下町です。

大きな都市は旧城下町であることが多く、県庁に代用できるような建築物も数多くあったため、旧城下町に県庁を設置すれば新しい建造物にかける投資を抑えることができるので財政の乏しい明治政府にとって好都合で、そのため県庁所在地は旧城下町であったところが多いのです。

県境未定地はまだたくさん存在している

県境は、全国47都道府県のすべてにおいて確定しているわけではありません。

県境が未定となっている地は意外に多く、行政を運営していくうえで特に支障がないとなると地元の人でも県境の未定地があることを知らないものです。

全国に21都県の県境未定地があり、面積は12833平方キロメートルにもなり日本の総面積の約3.4パーセントを占めています。

市町村境の未定地だと県境未定地の何倍もあります。

未定地は平成の大合併で大幅に少なくなったとはいえ、県境と市町村境の両方が確定しているのは10県だけです。

県境の未定地がなぜ現在でもあるのかというと、旧国で国境が未定地だったところが、そのまま引き継がれて県境の未定地となったというのが多いからです。

古代律令国家の成立で日本列島はいくつかの国に分けられましたが当時の国境は曖昧で、その後次第に国境が決まっていきますが。ほとんどが未定地のままでした。

豊臣秀吉の功労により国境が確定していきますが、旧国境を基本とした廃藩置県では、国境の未定地がそのまま県境の未定地として残ります。

県境紛争がたびたび発生し、未定地は減少していきましたが、いまだに県境の未定地は各地にあり完全には消滅していないのです。

警察庁と警視庁の違い

警察庁と警視庁の違いがいまいちわからないという人も多いでしょう。

全国の警察をまとめ、全国的な警察行政をおこなう国家機関が警察庁で、首都東京を管轄する警察機構が警視庁です。

消防庁などと同様に国家機関である警察庁の職員は国家公務員であり、警視庁の職員は道府県におかれている警察本部と同じように地方公務員です。

戦前には内務省が全国の警察を管理していて、警察は国家警察でした。

戦後になって内務省が解体されると、現在の自治体警察の制度ができます。

都道府県知事の下に都道府県公安委員会が置かれていて、その管理のもとに都道府県警察があるというのが現在の警察の体制で、警視庁も東京都公安委員会の管理下にあり、道府県の警察本部と同じです。

警視庁も含めた各都道府県警察の警察官のうち、階級が警視正以上の警察官は地方公務員ではなく国家公務員です。

なお警視庁のトップは警視総監と呼ばれますが、道府県の警察本部のトップは警察本部長と呼ばれています。

全国の警察を管理するのは国家公安委員会で、国会の同意を得て内閣総理大臣が国家公安委員を任命し、委員長の座には国務大臣が当てられます。

国家公安委員会の事務局となっているのが警察庁です。

恐竜の複製標本

ケンタッキーのフライドチキンを食べて、残った骨を組み合わせてニワトリの骨格を精製する人がいます。

1羽分のニワトリの骨をすべてそろえるのはなかなか大変で、1羽分の標本をつくるだけでかなりの量のフライドチキンを食べなければならないので家族と一緒に食べ続けて完成するそうです。

この話を聞いて、恐竜の研究者はうらやましがるといいます。

恐竜の化石は、発見された一番新しいものでも6500万年前のものであり、一頭分ぜんぶの骨が見つかったことはありません。

現場の周辺をくまなく掘り返してみても骨がすべて見つかることはなく、フライドチキンを食べてニワトリの骨格標本をつくるようにはいかないのです。

恐竜の標本をつくる際に足りない骨は、他の場所での発掘例やその恐竜に近い仲間から形を推測し、強化プラスチックで作った骨の模造品で補っているのです。

ただ、博物館で化石を傷つけないように一般展示することは難しいので、展示してある恐竜の全身骨格の標本は、その大半が複製標本(レプリカ)です。

化石の型をとって、その型に強化プラスチックを流し込んでつくった骨のレプリカに色付けし、骨格を組み立てていくのです。

複製標本は本物そっくりで、専門家でも判別が難しいほど精巧につくられています。

強雨と豪雨

雨の降り方はさまざまで、たたきつけるような激しい雨もあれば静かに立ちこめるような雨もあります。

強雨と豪雨はどちらも雨量の多い印象です。

強雨は、激しい雨音で短時間に降る雨で、地面一面に水たまりができます。

どしゃ降りなどと表現されるのが強雨の降り方です。

豪雨は、ある程度の時間をかけて降り全体として雨量の多くなる雨を指し、比較的狭い地域で極端に短い時間に激しくたくさん振る雨は集中豪雨と呼ばれます。

これは降雨の状態による区分で、雨の強さによる分類もあります。

瞬間的な雨の強さを1時間あたりに換算した雨量が降雨強度ですが、この降雨強度の分け方と降雨の状態による分け方を比較して、単純に強雨と豪雨を区別するのは難しいです。

ところで、空から降ってくる氷の粒であるあられとひょうは大きさによって区別されていて、直径5ミリメートル以下のものがあられ、それ以上のものがひょうと呼ばれます。

ひょうは積乱雲などの不安定な雲の層から降るもので、たいてい豪雨をともないます。

あられは白色不透明で柔らかく降雪の前後に多く振る雪あられと、透明か半透明で硬く、夕立の初めに多く振る氷あられに分けられます。

雪に近いのが雪あられで、ひょうに近いと言えるのが氷あられです。